「ピアノの鍵盤についての豆知識」

ピアノの鍵盤の色

ピアノの鍵盤は黒と白の二色で構成されていますが、なぜ黒と白なのでしょうか。実は、最初期のピアノの鍵盤は全て白色でした。しかし、使用頻度が高いハイピッチの音符を見つけるのに鍵盤の白色だけでは不便だと感じたピアニストたちが、類似の音符を黒色の鍵盤に追加することを提案しました。そうして、最終的には現在の鍵盤の色分けが確立されました。

ピアノの鍵盤の本数

一般的なピアノは白鍵が52本、黒鍵が36本で構成されています。これは、鍵盤の長さが7オクターブから成るため、白鍵がそれぞれ7本のオクターブ×7オクターブ＝49本、そして黒鍵は長さの異なるシャープ（♯）またはフラット（♭）のため、それぞれ2本の鍵盤が存在します。よって、52本と36本という数になったのです。

ピアノの鍵盤の大きさ

各鍵盤の幅は、白鍵が23mmくらい、黒鍵は白鍵の半分程度の12mmくらいです。また、鍵盤の奥行きは、大体20mm程度あります。これらの鍵盤の大きさは、普通の人の手のサイズにちょうど良いように設計されています。

ピアノの鍵盤の重さ

ピアノの鍵盤は、弾くときの抵抗感を出すために、加重されています。白鍵は約50g、黒鍵は約80-85g程度の重さがあります。一般的なデジタルピアノでは、この加重感を再現する技術が発達し、演奏感がよりリアルに表現されるようになっています。