人間の耳と脳の錯覚について

音が遠くで聞こえる理由

遠くから聞こえる音は近くの音に比べて、大きさが小さく響き渡る音が少なくなります。また、大気中に音が伝播すると、高周波数成分が減少し、低周波数成分が優位になります。このため、遠くから聞こえる音は低音が中心であり、高音は聞こえにくくなります。

左右の耳で音の方向を感じる理由

人間の耳の形や耳たぶ、聴覚神経の働きなどから、左右の耳で受け取る音の微妙な差異を脳が解析し、音の方向を感じることができます。この作用を立体音響といいます。左右の音の差が大きく、顕著な極小差位置は「音源と耳との間にある中央を通る水平面」です。

後ろから聞こえる音が前から聞こえる錯覚

ピンドー効果という現象で、同じ強さの音でも周波数差があると、後ろからの音が前から聞こえる錯覚を起こします。たとえば、1100 Hzと1200 Hzの音が同時に鳴る場合、相対的に1100 Hzの音は前から聞こえ、1200 Hzの音は後ろから聞こえるように感じます。

頭髪に対する音響的影響

頭髪がある人の場合、耳から一定距離離れているため、耳に入る音に微妙な時間差が発生します。頭髪が多いほど時間差が大きくなり、音の遠近感や位置感を調整するために、脳が補正を行います。また、頭髪が多いと音が減衰するため、同じ大きさの音でも響きが小さくなります。


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