近未来での船舶の進化

エコ船とは？

近年、船舶のエコ化が進んでいます。特にコンテナ船など大型船のCO2排出量が大きく社会問題になっています。

そこで登場したのが「エコ船」です。エコ船は、省燃費性能や二酸化炭素（CO2）排出削減に配慮された船の総称です。

エコ船には、燃費を大幅に改善するための省エネ技術を採用した「ハイブリッド船・電気船」や、排ガスの削減を図る低硫黄燃料を使った「低燃費船」があります。

自動運航技術の進化

高度な自動運航技術も、近未来の船舶の進化に欠かせません。自動運航技術とは、人間が舵を取る必要がなくなり、「自動航行」という形で船を運航できる技術のことです。自動運航技術を活用することで燃費の改善や、航路の最適化が可能となります。

さらに、人工知能を搭載することで、船舶のバージョンアップが進むとも言われています。具体的には、異常な振動やモーターの異常のようなトラブルが起こりそうな箇所を予知し、保守を行うことができるようになるとされています。

離岸風力発電による省エネ化

風力発電も、エネルギー消費を抑える一つの手段として見直されています。海上では、海洋風力発電事業が盛んに行われていますが、船舶でも同様の技術を使い、離岸風力発電を行うことができます。離岸風力発電とは、海上に浮かべた風力発電装置から発電を行う技術のことで、船舶においては、常設の発電機を使う必要性がなくなり、省エネ化につながります。