美術において”青”は高価である

青の起源

青は、自然界では比較的珍しい色である。たとえば、緑は葉や草木によって容易に得られるが、青は空や海、またはある種類の貝殻からしか得られないため、その生産量が少なく、その希少性から高価になった。

ラピスラズリ

ラピスラズリは、古代から青色の顔料として用いられてきた。その産地は、アフガニスタン、チベット、イラン、イタリアなどがあり、その中でもアフガニスタン産が最も高級品とされる。現在でも、ラピスラズリは高価な顔料として使われている。

ウルトラマリン

ウルトラマリンは、青色の顔料の一種で、ラピスラズリから作られる。古代エジプトでは、王族や神々の肌や衣服に使われた。中世ヨーロッパでは、ウルトラマリンの生産は秘密とされ、高価であった。現在も、ウルトラマリンは高級な顔料である。

クブリック

クブリックとは、金箔や金の粉末を顔料に使用する技法である。青色の顔料に使用する場合、金箔を青色の顔料に混ぜることによって、深い青色が表現できる。この技法は中世から使われており、宝冠や宝石などに使用されることが多かった。

まとめ

美術において、青は高価な色として知られている。ラピスラズリやウルトラマリンといった高級な青色の顔料は、希少性や生産量の少なさから高価である。また、金箔や金の粉末を青色の顔料に混ぜたクブリック技法も、貴重な青色の表現に使われている。


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