歌舞伎の一番の特徴は、男役と女役を同じ男性が演じることです。
歌舞伎では女性役を演じる役者を「女形(おやま)」、男性役を演じる役者を「男役(おやこ)」と呼びますが、女形は必ず男性が演じます。
そのため、女形の役者は女性のような美しさや柔らかさを表現するために、美容に力を入れたり、女性の姿勢や動きを学んだりする必要があります。
また、演技に「変化」という技法が使われます。
これは、同じ役者でも様々な役柄や感情を表現するために、声や口調、動きなどを変化させる技法です。
変化があることで、同じ役者でも役柄や気持ちによって全く違った演技ができるため、歌舞伎は毎回違った舞台を見ることができるのです。
最後に、歌舞伎でよく使われる「替装(がわざろう)」という技法について。
替装とは、舞台上での着替えを表現するために、役者が服や小道具を手際よく切り替える技法です。
例えば、役者が”一人二役”を演じる場合に、替装を使って舞台上で着替えをすることで、二役を演じ分けることができます。
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