龍井茶の歴史
龍井茶は中国浙江省杭州市に位置する西湖の周辺で栽培されているお茶であり、中国で最も有名な緑茶のひとつです。龍井茶が初めて作られたのは南宋時代で、当時の書物にはすでに「龍井茶」という表記が添えられています。
龍井茶の特徴
龍井茶は、茶葉の形状から「扁平勾搭」と呼ばれる茶葉が特徴的です。また、摘み取った茶葉はすぐに加熱処理するため、発酵が進まずに緑茶としての味わいが残されています。香りは強いが、苦味がなく、甘みのある味わいが楽しめます。さらに、キシリトールやビタミンCなどの栄養素も含まれており、健康にも効果があるとされています。
龍井茶の種類
龍井茶には、茶葉の収穫時期や処理方法によって、以下のような種類があります。
- 前茶:立春前後に収穫された茶葉で、香りが豊かで味わいも濃い
- 中茶:清明前後に収穫された茶葉で、味のバランスがとれた中間的な味わい
- 後茶:穀雨前後に収穫された茶葉で、甘味が強く、上品な味わい
茶の湯での楽しみ方
龍井茶は、茶器やお湯、湯の温度にこだわって淹れることが重要です。茶器は無水銅鉢、お湯は冷水を沸かしてから火にかけ、85℃程度の温度に冷ますのが理想的です。湯を注ぐ際は、茶葉にたっぷりの湯を注いで、5秒程度充分に蒸らすことが大切です。最初の一口は香りを、それから2杯目以降は味わいを楽しみましょう。
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