タコの脱皮
タコは体が大きくなると、皮膚の表面を硬化させて骨格を形成しますが、その際に既存の皮膚を脱ぎ捨てます。この現象を「脱皮」と言います。タコは一生のうちに何度も脱皮を繰り返しますが、近年の調査では、タコの脱皮の頻度は環境条件によって大きく異なっていることがわかりました。
水中での足の使い方
タコは陸上では移動が困難ですが、水中では驚くほど速い動きをします。その秘密は、カタツムリのように足を伸ばして這うのではなく、全体を収縮させて急速に水を吐き出すことにより推進力を得ている点にあります。そのため、タコの足の内部には水の収容室があり、水を吐き出す際に外気圧で収容室が閉じられることで、水を強制的に外に放出しています。
食べるときのチカラ
タコは餌を食べる際に非常に強い力を持っています。タコは餌を食べる際、口の中で歯や噛むような構造物を持っていませんが、非常に強い力を持つ吸盤を用いて餌をつかんで食べることができます。吸盤はタコの足の先端にある小さな丸い突起で、これがピンセットのように餌をつかんで、その後大きな力で引きちぎります。この引きちぎる力は、タコが自分の体重を支えるのに十分な力を発揮することができるほど強いといわれています。
共同生活
タコは単独で生活することもありますが、同じ場所で一緒に住む「タコボウズ」という生活様式をとることがあります。タコボウズは、岩や石に穴をあけたり、貝殻を利用して自分たちの身を守るための場所をつくり、一緒に住みついています。このタコボウズは同じ種類のタコだけでなく、サヨリなどの魚、アワビなどの貝類、ウニなどの棘皮動物など、様々な種類の生物が一緒に住んでいることがあるとされています。
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