アルコールと脳の関係
アルコールを飲むと、アルコールが脳に入り、神経伝達物質であるガンマアミノ酪酸(GABA)の働きを促進します。GABAは鎮静作用があり、人がリラックスするのを助けます。しかし、アルコールが過剰になると、GABA受容体が過度に刺激され、鎮静作用が強くなります。その結果、歩行困難、言動不自由、思考能力低下など、あらゆる種類の認知障害が発生します。この状態をアルコール中毒と呼びます。
アルコールの影響でおしゃべりになる
アルコールがGABA受容体を刺激し、鎮静作用が高まる一方、同時に脳の報酬中枢を刺激し、脳内ドーパミンの分泌を促進します。この脳内ドーパミンは、人間の欲求や報酬の中心部位である興奮前野に作用することにより、興奮や快感をもたらします。
そして、この興奮や快感が発生すると、人間はおしゃべりになります。脳は、「この状態がいい」と感じ、その状態を維持しようとします。
また、アルコールが中枢神経系を麻痺させるため、臆病さや恥ずかしさなど、社交的な抑圧を軽減することもあります。これが、お酒を飲むことで会話が弾む理由の一つです。
まとめ
酔っ払うとおしゃべりになるのは、アルコールが脳に影響を与え、鎮静作用を高めながら同時に脳内ドーパミンの分泌を促進するためです。興奮や快感が発生し、維持することで、人はおしゃべりになります。また、アルコールによって社交的な抑圧が軽減されるため、お酒を飲むことで会話が弾むこともあります。
コメントを残す