オウムとは
オウムは、オーストラリア・ニュージーランド・太平洋諸島などに生息する、立派な羽毛で覆われた鳥です。
オウムが宇宙飛行士になった理由
1980年代後半、オウムが猛威を振るったアメリカのペットブーム。その中でも「飼い主に声色を真似ることができる」ことが人気の高い基準となっていました。そこで、NASA(アメリカ航空宇宙局)が興味を持ったのです。なぜなら、オウムが重力の影響を受けずに空を飛ぶことができるため、宇宙に行っても大丈夫だと考えられたからです。
オウムが宇宙に行った結果
1992年にオーストラリアのペルショット島から、3羽のオウムが飛行機でアメリカに運ばれ、そのうちの1羽が宇宙に行くことになりました。そのオウムの名前は「ローリー」といい、スペースシャトル「ディスカバリー号」の宇宙飛行士として、1週間にわたるミッションに参加しました。宇宙でどう過ごしたかは不明ですが、元気に地球に帰ってきました。
その後、同じくアメリカで飼育されていたオウムの仲間が、2003年に行われた「コロンビア号」のミッションに参加しました。しかし、コロンビア号は大破し、オウムたちは宇宙での命を落としました。オウムを宇宙に持ち込むことに批判的な人もいましたが、オウムたちを宇宙飛行士にしたことによって、環境の変化に対する生物学上の反応について研究が行われ、新しい知見が得られたという意義があります。
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