世界で最も小さい国家

バチカン市国

バチカン市国は、面積わずか44ヘクタールであり、現存する国家の中で最も面積が小さい国です。

歴史的背景

バチカン市国は、ヨーロッパ中心に広がるローマカトリック教会の首都であり、宗教的指導者である教皇の居住地でもあります。

元来、バチカン市国はローマ帝国時代の墓地であった場所に、聖ペトロ大聖堂が建てられ、その周辺に教皇庁が形成されました。

面積と人口

バチカン市国の面積は44ヘクタールであり、人口は約800人です。国土面積が小さいため、実際に居住している人々は教皇や聖職者、軍人、警察官、役人、庭師などのみであり、その他の人々は日中に聖庁の職員として働くものや、観光客です。

国旗・国歌

バチカン市国には、国旗及び国歌が存在します。国旗は、白地に黄金色の鍵と銀色の鍵穴が描かれたもので、国家の象徴となっています。一方、国歌は『我等、教皇庁の子ら』という曲で、イタリア語およびラテン語で歌われます。

観光地としてのバチカン市国

バチカン市国には、教皇宮殿とサン・ピエトロ大聖堂があり、多くの観光客が訪れています。

また、美術館には世界的に有名なミケランジェロやラファエロといった巨匠たちの作品が展示されており、世界中から多くの芸術愛好家が訪れています。

さらに、毎週水曜日には、教皇がサン・ピエトロ広場に現れ、一般向けに行われる「一般謁見」が開催されています。