巨大なベルト衛星が存在する土星

豆知識１：タイタン

土星に存在する巨大な衛星の中でも、最も大きなものが「タイタン」です。地球と比較すると、直径は約5,150kmとわずかに小さく、また、月と同じように常に同じ面を土星に向けて回っています。

タイタンは、天気予報ができるほどの大気を持ちます。この大気中には、地球と同じ酸素や窒素などの元素も存在しますが、地球で植物が行っている光合成ができないため、酸素の存在量は極めて少ないです。

地球と同様に、タイタンにも降水現象が存在します。しかし、降るのは液体のメタンやエタンです。また、降り注いでいる液体がたまり、湖や河ができることが知られています。

タイタンが回る周期が約16日であるため、暦にすることができます。さらに、タイタンは自転周期が約16日であり、固定された地表の場所から見ると、1つの夜と1つの昼が約8日ずつ続きます。このため、クリスマスの夜には「冬至」が訪れるという変わった現象も起こります。