葛籠とは
葛籠は、葛の木からつくられた籠状の茶道具である。名称の由来は、葛の蔓を編んで作った籠に似ているからと言われている。茶道においては、茶器や茶巾、茶筅などと同様に重要な道具の一つである。
葛籠の特徴
葛籠の特徴は、軽くて丈夫であることである。また、葛籠には様々な種類があり、大きさや形状も異なる。茶道用に使われる葛籠には、茶筅や茶碗などの茶具を入れるための小さな葛籠から、炭や薪などの火起こし用の大きな葛籠まである。
葛籠の使われ方
葛籠は、主に茶器を入れたり、茶器を運んだりするために使用される。また、床の間などに置かれた茶器などを一時的に収納するためにも使われる。茶道の中で、葛籠を用いる行程は「飛ばし」と呼ばれ、数多くの儀式の一つである。
葛籠が使われる理由
葛籠が茶道で使われる理由は、茶道において重要な「一期一会」という精神に基づいている。茶道では、「一期一会」とは、一瞬一瞬が二度とない独特の世界・瞬間性を大切にする精神である。そのため、茶会に参加する人々や茶器などのすべてがその時限りであり、繰り返されるものではない。そこで、葛籠は茶具を入れるためだけでなく、その独特の形状や素材から「一期一会」の精神を象徴する道具としての意味合いがあるのである。
コメントを残す