「にっぽん」という語源
「にっぽん」という表記は、日本の言葉である「和語」に由来しています。中国の「魏志倭人伝」という書物に、倭国(日本)は「邇留媛」(にのひめ)という女性が治めていたと書かれています。この「邇留媛」をカタカナにした「ニポン」という表記が、やがて「にっぽん」に変化して使われるようになりました。
「にほん」という語源
一方、「にほん」という表記は、読み方が混同されたことから生まれた表記です。日本には、朝鮮半島からの渡来人が多く、伝統的な漢字の音読みの「ヘン」を「ホン」と読んでいたところがありました。そこで、「日本」という漢字の音読みが「にっぽん」と「にほん」の2種類存在したのです。戦前は「にっぽん」が標準的な表記でしたが、戦後になってから「にほん」が標準的な表記となりました。
まとめ
「にっぽん」と「にほん」は、日本の国名の2つの表記です。語源は、「にっぽん」が中国の書物に書かれた「邇留媛」に由来し、「ニポン」という表記が生まれたとされています。一方、「にほん」は、日本に渡来した朝鮮半島の人々が漢字の音読みを「ホン」と呼んだことから、混同された読み方が生まれたとされています。
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