エッフェル塔の塗装について
パリを代表する観光スポットとして名高いエッフェル塔。その美しい鉄の色が特徴的ですが、実はこの色は毎年塗り直されているのです。
エッフェル塔の塗装は、200~300人の職人によって行われています。作業に使われるペンキの量は年間60トンにも及びます。また、塗装には約15か月かかるため、塗り直しが行われる間には、エッフェル塔の全体像が見られなくなってしまいます。
ペンキの色味について
エッフェル塔の塗装に使われる色は、一般的な鉄の色のように見えますが実は複雑な色調合わせがされています。
当初の設計段階から、エッフェル塔の塗装色はアルテュール・ベノワ自らが指定しました。その色は、下部が黒色、中間部が茶色、上部が黄緑色という、独自の色味を持っています。
環境に配慮した使用方法について
ペンキは、エッフェル塔の美しさを守るために欠かせないものですが、環境には悪影響を与える可能性があるため、より環境に配慮した方法が取り入れられています。
現在は、長期的な効果がある酸化防止のための化学薬品を使ったコーティングが、塗装層の下に塗り込まれるようになっています。また、ペンキの質も向上し、耐候性が高まっています。
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