お酒を飲んでいると「カンパイ」という言葉を使うのはなぜ？

起源

お酒を飲む際に「カンパイ」という言葉を使うのは、日本に古くからある習慣である。「カンパイ」とは、漢字で「乾杯」（かんぱい）と書き、直訳すると「乾きを杯にする」となる。この言葉の起源には、諸説あり、定説はないが、いくつか説がある。

説1: お酒を飲む際に乾杯をするのは、中国からきた習慣

中国では、お酒を飲むときに相手と顔を合わせながら上を向いて杯をあげ、乾杯する習慣がある。この習慣が江戸時代に日本に伝わったとされており、「カンパイ」という言葉も同時に伝わったと考えられている。

説2: 「カンパイ」とは「甘盃」という言葉からきている

「カンパイ」という言葉は「甘盃（かんぱい）」という言葉からきているという説もある。甘盃（かんぱい）とは、古くからある宴会の席で使われる、お酌の際の酒器である。この甘盃（かんぱい）を使ってお酒を注ぐ際に「カンパイ」と声をかけていたことから、今でもお酒を飲む際に「カンパイ」という言葉が使われるようになったと考えられている。

説3: 「カンパイ」とは沖縄の方言から来た言葉

沖縄には、「かんぱーい」という言葉があり、これは「元気で乾杯」という意味合いがある。「カンパイ」という言葉も、沖縄の方言から来たものという説がある。

まとめ

「カンパイ」という言葉は、日本でお酒を飲む際に使われる定番の言葉である。その起源には、中国から伝わった習慣や古くからあるお酌の際の酒器、沖縄の方言などいくつかの説がある。いずれにせよ、お酒を飲む際に「カンパイ」と言う瞬間は、飲み物の味わいを共有しあい、心をひとつにする時間でもある。