月の重力は地球の約1/6

豆知識1:

月の重力は地球の約1/6であることは、よく知られた事実ですが、その理由はご存知でしょうか。

実は、重力は質量と距離の2つの要素で決まります。月は地球より質量が大幅に小さいため、その影響力も小さくなります。一方、地球から月までの距離は月が地球の周りを周回する軌道によって変化します。

地球に最も接近する位置(近地点)では、月と地球の距離は約38万kmですが、最も遠ざかる位置(遠地点)では、約46万kmまで距離が広がります。そのため、月が途中で地球に引き寄せられる力(引力)と遠ざかる力(遠心力)が釣り合って、最も平均的な距離である約384,400kmになるように、自らの速度を調整しています。

豆知識2:

月は、地球とともに公転しながら、一方向に自転しています。この自転と公転の速度のバランスが重要で、完全に停止して地球に向かって同じ面を見せ続けると、いつか衝突してしまいます。

そのため、月は地球からほぼ同じ面を向け続ける「潮汐ロック」という状態にあるのですが、実はその影響で、月が球形であることも少し変わっています。地球から見ると、月は完全な球形に見えますが、実際には地球に近い方の側がやや膨らんでおり、反対の側は少し扁平になっています。

この形状は、潮汐力によって引き起こされる地殻の歪みによって生じるもので、地球から近い側では地殻が引き剥がされ、遠い側では圧縮されることによって、月の形状が歪むとされています。


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