豆知識
赤信号のときに人力車が止まる実際の理由は、昔ながらの手押し車である「細胞車(さいぼうぐるま)」という車両を思い起こすと理解できます。
細胞車は車軸がなく、2本の木製の輪を揃え、木製の支柱で支え上部に荷台がある手押し車で、大正時代から民間運輸の一部として使用されていました。
この車両は山や畑などで荷物を運ぶだけでなく、自転車やオートバイのように車道でも移動でき、それが一部交通事情を形成したそうです。
つまり、今の人力車も当時の細胞車が前身になっているため、細胞車が信号にあった場合は自分の力で車を止めなければなりませんでした。
これが伝統芸能として伝わり、人力車でも同様に赤信号が出ると、客を乗せ、人力車を緩やかに止めるようになったそうです。
関連する話
人力車の荷台には「ふくろう(梟)」と呼ばれる尖った形をしているものがあり、これは清潔さと一体となって病気や災害から守るとされ、また「ふくろう」は縁起物であるとされています。
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