日常生活でよく使うハンガーができるまでの歴史
誰もが日常的に使っているであろう、衣類を掛けるためのハンガー。しかし、その起源は意外なものであることをご存知でしょうか。
ハンガーは、19世紀のアメリカ合衆国で生まれたとされています。当時は、コートやシャツなどを壁に直接掛けるというのが一般的であり、ハンガーが発明された当初は、商社のセールスマンが自分たちの品物を掛けて「見せるため」に使われていたと言われています。
初めてのハンガーは、木製で、まるで鉤に似た形状で、衣服の肩部分を掛けることができるようになっていました。しかしながら、木製のハンガーは重かったり、割れたり、変形したりするなどの欠点があり、普及には至りませんでした。
そんな中、1906年にハンガーの新素材として、金属製のハンガーが登場します。金属ならば重くならず、変形しにくいため、商業的にも普及しやすかったのです。現在では、プラスチックやアクリル材など多くの素材を使ったハンガーが販売されています。
ちなみに、ハンガーの昆虫学的な意味とは?
ハンガーは、英語で「ハエなどが止まるところ」という意味を持つ「hanger」という言葉から来ているといわれています。実際、昆虫学的には「ハエハンガー」(fly hanger) というのが存在しており、この中には、果物などにつくハエや蚊などが止まり、幼虫が発生することがあるため、ハンガーという言葉が使われているとされています。
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