シャチハタ

シャチハタの由来

シャチハタは、「蝦蟇がた」（仮名遣い）と呼ばれる形式印影の一種で、江戸時代には既に存在していました。

「蝦蟇がた」は、蝦蟇が四方から囲んでいるように見えるため、その形状からこの名前が付いたと言われています。

シャチハタは、文字を刻むための版を作成し、それをインクで染め上げてから、紙や文書に押し付けることで、印影を残します。

版には立体的な彫りが入っており、インクを染み込ませることで、版全体に均等にインクがつくようになっています。

シャチハタは手軽に使用することができます。印鑑のように、印材を用意する必要がないため、場所を選ばずに使用することができます。

また、インクが内蔵されたハウジングに、版をセットするだけで、印影を押すことができます。文章量に応じて大きなサイズのシャチハタを用意することもできます。

シャチハタは、日本では会社や役所、学校などでも広く使われています。

例えば、教育現場では、テスト用紙などに先生自身が識別可能なよう、印影を押しています。

また、ビジネスシーンでは、契約書や書類に認印を押す代わりに、シャチハタで印影を押すことも多くなっています。

シャチハタは、ほかにもさまざまなバリエーションがあります。

家庭用としては、簡易的なデザインのものや、写真の印字が可能なものがあるほか、シルバーなど高級感のあるデザインのものもあります。

また、名刺サイズで製品化されているものや、書斎のインテリアとしてもよく使われる大きめのものなど、用途や目的によっても様々な種類があります。